しまい
終 ── 終焉を呼ぶ書
願い「憂に笑っていて欲しい」
本編より八年前の人物。創造の王の一人。
面倒見がよく、自分の後輩たちを世話したり、悩み事を親身に聞く。
また人の気持ちを察したり、本心を読むのが得意。人を見る目がある。
人間ではないが、人間らしい性格。
八年前──終焉の刻
これはあの子が幸せになるための物語。
しかしこの物語には欠点がある。それは人の想いに影響を受けやすいこと。あの子はまだ小さいから上手く自分を守ることができない。だから俺が存在する。虚があの子を愛するために世界を創るように、俺は守るためにあの子の怖いものを片づける。
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世界は真っ黒な感情に支配された。黒い感情から増殖される悪魔。それらを滅ぼすために手段を選ばない研究者。
消えていく命と止まらない悲劇に大粒の涙が世界を沈めていく。
「怖い夢を見るの。世界が真っ暗で怖いよぅ」
か細い声が助けを求めた。
このままではあの子の物語が、世界が壊れてしまう。俺はこの世界が好きだ。あの子が笑顔で語った物語が好きだ。
俺は選んだ。あの子を守るために自分の命を引き換えに世界に終焉を呼ぶことを。引き返せない時のために、あの子の力が悪用されないために。きっとこのときのために母は俺を創ったに違いない。
あの子が笑ってくれるためなら迷わない。虚にあの子を託したから、もう大丈夫だ。
「もう大丈夫。兄ちゃんがいるから真っ暗なんて怖くない。この雨も俺がすぐに晴れにしてやる!だから笑って?俺は憂の笑顔が大好きなんだ」
プロフィール
身長:167cm
年齢:年齢不詳
誕生日:2/19 誕生花……たんぽぽ「真心の愛」
性別:男性
一人称:俺
二人称:あんた
家族
虚(兄) 憂(妹)
職業
創造の王。王としての名称を持たない。
治めている場所:創造の城
特技/癖
人の気持ちを察すること、栞作り
好き嫌い
好き
食べ物:桃、餅、饅頭、抹茶
その他: 青空、笑顔、絵を描くこと、たんぽぽ
嫌い
その他:人の涙、寂しいこと、悲しいこと
人間関係
憂
妹
両親亡きあと、反転と二人で幼い憂が寂しくならないように世話をしていた。
血がつながっていなくても本当の兄のように慕ってくれた。
憂が語る夢物語をクレヨンで一緒に描いていた。
庭でたんぽぽの花で花輪を作って遊んだ。そのたんぽぽを栞にしている。
ネブラ・ニュアージュ
当時、創造の王のたまごであった彼の育成を担当していた。